ライトアーツ ギャラリー / LiterArts Gallery                

・ 杉浦 晉 水彩画展

平成28年9月1日(木)~9月30日(金)AM8:00~PM9:00
日曜日はPM7:00まで 最終日はPM5:00まで
毎週火曜日、第2土曜日はお休み
場所: ギャラリー喫茶 ピーターパン

風にのせて 蓮の会

 

そこは、どこか湿っぽい空気を持っていた。おそらく成り立ちは山岳信仰。その入口。

先人たちは日蓮に導かれてこの地に庵を構えた。しかし、それは偶然ではなかったのかもしれない。

妙見閣、長徳寺。

山岳信仰。それは数えきれないほどの命の営みの中で成り立っている。例えば、地に落ちた枯葉一枚の下でさえ小さな虫の命の終焉と誕生を抱いている。

古墳から出土した剣も今は赤く錆てガラスケースの中で、その身を休めている。しかし本来は凶器。どれだけ多くの人の血を吸ってきたか、平和な時代に住む我々にわかるはずはない。

徳川家康の、この地における戦いは負け戦ばかりである。その主戦場になったのが妙見閣からわずか10キロたらずの西方。今の岡崎市民病院あたり。

そこにはおびただしい血がしみ込んでいる。

大戦における岡崎大空襲もさほど離れていない。燃え盛る炎が、まるで手が届くほど近くに感じられたという。

現代人は、選ばれた地をパワースポットと呼ぶ。

光の粒子が地球の隅々まで行きわたる時代。女が、白く傷一つない手をしている時代。

そんな乾いた時代であっても我々が農耕民毒であることに変わりはない。少しの潤いとやさしさを持った風を。

 


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